デイトレーダーはそのやり方を問わず、
90%以上の人は損をして資本を失い、
市場から退場すると言われています。
相場は上がるか下がるかなので、
トレードの勝率は平均すると50%ですが、
デイトレーダーの経費は負けた時の
損失だけではありません。
株であれFXであれ先物であれ、取引をするには
証券会社を経由する必要があります。
そして、証券会社を経由するという事は
手数料が必要だという事です。
仮にその手数料が1%だとしても、
取引の回数が増えれば増えるほど
手元に残る資金の期待値は下がっていきます。
話をシンプルにするために、10万円を投資して、
勝率5割、勝てば2倍、負ければゼロ、手数料1%とします。
この時、一回の取引後に手元に残る資金の期待値は、
{(200,00-1000)+(0-1000)}=99000
と、99,000円となります。
つまり、確率論的に一度のトレードで資金が99%に
なるということです。
1%というと大したことがなさそうですが、
この取引を100回繰り返すと、最初に100万円持っていたとしても、
1,000,000×0.99×0.99×・・・・
=36,632 円
となり、持っていた資金のほとんどを吐きだしてしまうことになります。
しかし、実際にデイトレードで生計を立てている人も居ます。
彼らは確率的に有利なパターンを見つけ、
想定外の大きな損失がないように資金をコントロールしながら
トータルでプラスになるように管理しているのです。
しかし、デイトレーダーの中には、不正行為で
稼ぎ続けていた人も居るようです。
24日、東京地検特捜部は、見せかけの注文を繰り返して
株価を不正に釣り上げたとしてデイトレーダーの
杉本満容疑者を逮捕しました。
杉本容疑者は株取引での成果を、
「今日は時給100万円」
「購入した車は累計10台」
などと、ツイッターでつぶやいていたそうです。
しかし、大口の売り注文や買い注文を見せかける手口は
大手の投資会社も常套的に行っているのも事実。
『見せ板』と呼ばれる大口の注文が仕組まれることは、
株のデイトレーダーにとって常識です。
逮捕の基準は一体どこにあるのでしょうか?
やはり、ツイッターのつぶやきが元で
足がついたと考えて良いのかもしれませんね。